2016年のNAMMショーで発表されたフェンダーアンプの新シリーズ「BASSBREAKER」が発売となりました。去る6/25〜26、ここchuya-online FUKUOKAにてオールラインナップ試奏会が行われました。フェンダーが放つ新しいサウンドやクオリティ、さらにそれぞれのモデルが持つ特有の機能などをレポートしていきましょう!
「BASSBREAKER」と名付けられたこのシリーズ、BASS(MANの伝説を自ら)BREAKER(打ち破る)とは謳っていませんが、そのネーミングから相当の意欲作だということが感じられます。
旧ロゴの採用やグレーツイードといった外観から、ひと目で「フェンダーのアンプである」ということがわかります。さて、この4種類のバリエーションモデルそれぞれが、どのような魅力をもっているのか、1つずつ説明していきましょう。
名前が示す通り、7Wの出力を持つ最小モデルです。しかし、その出音は密度の高さを感じます。コンボモデルに採用されているスピーカーは10インチのセレッション製「Ten Thirty」というモデルですが、たっぷりとしたローも特徴でしょう。この後、紹介するモデルも”豊かな低音”という共通したサウンドが挙げられますが、007は自宅での録音に最適なボリュームといえます。
007は、コンボタイプとセパレートタイプチョイスできます。操作系の特徴として、「トレブル・ブースター・サーキット・スイッチ」を搭載しており、よりバキッとした効きが気持ち良いアンプに仕上がっており、クラスA動作によるハリのある音色を持っています。
価格も実売価格が6万円台ということで、取り回しのしやすさ、音量バランス、ラインアウト機能、そしてオールチューブアンプであるという内容からして、「最初の真空管アンプ」としてもオススメできます。
BB15の最大の特徴は「ゲイン・ストラクチャー・スイッチ」という、大まかに3つの歪みのキャラクターを作り出せる機能でしょう。クリーン、クランチ、リードという分け方だとイメージしやすいかもしれません。プリチューブも3本の12AX7管を搭載(007は2本)しており、統一感を持たせたまま、多彩なドライブサウンドを動作本数の変更によって、作り出せます。
ちなみに、ラインアウト端子が配置されていますが、こちらはレコーディングにも対応したスピーカーエミュレータ機能を持つアウトプット端子となります。これは、オールチューブのコンボアンプということを考えれば、スイッチひとつでパワーアンプをミュートもできる便利な機能といえるでしょう。また、ヘッドタイプをチョイスすれば、12インチ4発のキャビと組み合わせることによって、より大きな音量を得ることも可能です。
多彩な音色、パワーアンプミュートを備えたスピーカーエミュレート機能、リバーブと、欲しい機能はすべてあるチューブアンプといえます。ライブハウスの規模によっては、15Wというパワーアンプの実力を発揮しやすいでしょう。
ここまでのサウンドを聴いていて感じるのが、サウンドのクリアさ。これまでの小型2機種でもその印象が強く、残りのモデルへの期待が高まります。
BB45は、パワー管にEL34を2本搭載した45Wモデルです。アメリカブランドが作ったブリティッシュロックサウンドが最大の特徴といったところでしょうか。
まず、3つのインプットジャックが並んでいますが、まずNORMAL、BRIGHTそれぞれのチャンネルに対応したインプットがあり、そのあいだに「BOTH」というインプットジャックがあります。両チャンネルを同時使用するジャックですが、従来シールドでリンクさせていたのを、そこに挿すだけで実現するという便利なデザインです。
コンボは、12インチのセレッション製「V-type」スピーカーを搭載しており、低音から高音までのつながり方に余裕が感じられます。ベースマンのサーキットを意識して作られていますが、当時のソレよりも豊かなローと、無理のないハイミッドが特徴といえます。このシリーズ共通の仕様として、キャビの後部蓋がセミクローズドバックを採用しており、音が散らからないまとまりのある点も特筆ポイントです。
マスターボリュームのノブ表記は、1W〜45Wと表示されており、無段階のアッテネーターとして使うことができます。1Wからパワーアンプがドライブした状態で使えるというのも、ポイント高いですね。
自分のエフェクターシステムと、サウンドバランスなどを総合的にみて、自分のアンプがほしいと思い始めている人には、価格面も加味して総合的な視点で体験してほしいアンプの一つです。
自宅からステージまで、チューブを堪能したいギタリストをサポートする製品群
「BASSBREAKER」と名付けられたこのシリーズ、BASS(MANの伝説を自ら)BREAKER(打ち破る)とは謳っていませんが、そのネーミングから相当の意欲作だということが感じられます。
旧ロゴの採用やグレーツイードといった外観から、ひと目で「フェンダーのアンプである」ということがわかります。さて、この4種類のバリエーションモデルそれぞれが、どのような魅力をもっているのか、1つずつ説明していきましょう。
BB 007シリーズは自宅でもチューブアンプを弾きたいギタリストにピッタリ
BB 007 COMBO
トレブル・ブースター・サーキット・スイッチを搭載
名前が示す通り、7Wの出力を持つ最小モデルです。しかし、その出音は密度の高さを感じます。コンボモデルに採用されているスピーカーは10インチのセレッション製「Ten Thirty」というモデルですが、たっぷりとしたローも特徴でしょう。この後、紹介するモデルも”豊かな低音”という共通したサウンドが挙げられますが、007は自宅での録音に最適なボリュームといえます。
007は、コンボタイプとセパレートタイプチョイスできます。操作系の特徴として、「トレブル・ブースター・サーキット・スイッチ」を搭載しており、よりバキッとした効きが気持ち良いアンプに仕上がっており、クラスA動作によるハリのある音色を持っています。
価格も実売価格が6万円台ということで、取り回しのしやすさ、音量バランス、ラインアウト機能、そしてオールチューブアンプであるという内容からして、「最初の真空管アンプ」としてもオススメできます。
こちらはヘッド型
BB 15は小型チューブアンプのスタンダードになり得る存在
BB 15 CPMBO
キャラクターを変更する「ゲイン・ストラクチャー・スイッチ」
BB15はその名の通り、2本のEL84管を搭載した15W出力のモデルです。こちらも007同様、コンボとセパレートの2種類が用意されています。
BB15の最大の特徴は「ゲイン・ストラクチャー・スイッチ」という、大まかに3つの歪みのキャラクターを作り出せる機能でしょう。クリーン、クランチ、リードという分け方だとイメージしやすいかもしれません。プリチューブも3本の12AX7管を搭載(007は2本)しており、統一感を持たせたまま、多彩なドライブサウンドを動作本数の変更によって、作り出せます。
ちなみに、ラインアウト端子が配置されていますが、こちらはレコーディングにも対応したスピーカーエミュレータ機能を持つアウトプット端子となります。これは、オールチューブのコンボアンプということを考えれば、スイッチひとつでパワーアンプをミュートもできる便利な機能といえるでしょう。また、ヘッドタイプをチョイスすれば、12インチ4発のキャビと組み合わせることによって、より大きな音量を得ることも可能です。
多彩な音色、パワーアンプミュートを備えたスピーカーエミュレート機能、リバーブと、欲しい機能はすべてあるチューブアンプといえます。ライブハウスの規模によっては、15Wというパワーアンプの実力を発揮しやすいでしょう。
ここまでのサウンドを聴いていて感じるのが、サウンドのクリアさ。これまでの小型2機種でもその印象が強く、残りのモデルへの期待が高まります。
こちらはヘッド型
EL34を採用したBB45
BB45 COMBO
BB45は、パワー管にEL34を2本搭載した45Wモデルです。アメリカブランドが作ったブリティッシュロックサウンドが最大の特徴といったところでしょうか。
まず、3つのインプットジャックが並んでいますが、まずNORMAL、BRIGHTそれぞれのチャンネルに対応したインプットがあり、そのあいだに「BOTH」というインプットジャックがあります。両チャンネルを同時使用するジャックですが、従来シールドでリンクさせていたのを、そこに挿すだけで実現するという便利なデザインです。
コンボは、12インチのセレッション製「V-type」スピーカーを搭載しており、低音から高音までのつながり方に余裕が感じられます。ベースマンのサーキットを意識して作られていますが、当時のソレよりも豊かなローと、無理のないハイミッドが特徴といえます。このシリーズ共通の仕様として、キャビの後部蓋がセミクローズドバックを採用しており、音が散らからないまとまりのある点も特筆ポイントです。
マスターボリュームのノブ表記は、1W〜45Wと表示されており、無段階のアッテネーターとして使うことができます。1Wからパワーアンプがドライブした状態で使えるというのも、ポイント高いですね。
自分のエフェクターシステムと、サウンドバランスなどを総合的にみて、自分のアンプがほしいと思い始めている人には、価格面も加味して総合的な視点で体験してほしいアンプの一つです。
インプットジャック部
各チャンネルボリュームと出力調整が無段階で行えるアウトプット
こちらはヘッド型
ずっと弾いていたくなるような音の塊が飛んでくるBB18/30
BB18/30 COMBO
BB45と筐体サイズ等は似ているところがありますが、コントロールパネルを見ると明らかにツマミの配置や数に違いが感じられます。チャンネル1はBlackface Deluxeのサーキットを用いたクリーンサウンドが特徴の30W構成。チャンネル2はBrown 1961 Deluxe ampのサーキットを元にした18W。
まず、プラグインした瞬間から出音に驚かされます。なんといっても音が早い! クリーンなままでビッグサウンドが飛び出します。両チャンネルとも1ボリュームですので、このボリュームの大きさは、ある程度の広さがあるステージじゃなければ取り扱いが難しいかもしれません。しかし、ソレをもって有り余る豊潤なクリーンサウンドが、15万円以下で手に入るのは衝撃的ですらあります。
パワーセクションはEL84が合計4本搭載されており、チャンネル1でフル稼働、チャンネル2で2本が駆動し、それぞれが違うデザインのサーキットを採用していながら、押し出しの強い統一感のあるサウンドを引き出しています。
トーンコントロールはチャンネル1側
チャンネル2のコントロール部
ジャンルを問わないサウンドとサイズバリエーションが魅力
クールな印象のグレーツイード
間違いなくどのモデルも「フェンダーの音」がします。同時に扱いやすさも加味されているところが、この新シリーズの真骨頂といえます。実際に音を出して、プライスを確認すると、さらに衝撃を受けると思います。古くからのフェンダーアンプファンと、まだ未体験の若いギタリストの両方を納得させられることのできるアンプです。なんだか気になってきたでしょう?
これらの4モデルの中に、必ず自分にピッタリの1台が含まれているはずですから、ゼヒ店頭に試奏に来てくださいね! そうそう、このシリーズのアンプを8月末までご購入いただいた方には、オリジナルTシャツをプレゼントしますよ〜
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