シベリウス:組曲〈フィンランディア〉(ピアノ・ソロ版)


全音から「シベリウス:組曲〈フィンランディア〉(ピアノ・ソロ版)」が発売になりました。 販売価格1050円


この曲は最初、祖国フィンランドが帝政ロシアからの圧政に苦しんでいた1900年頃、ある歴史劇のクライマックスで演奏される音楽として作曲されました。当時、独立運動の気運が高まっていたフィンランド国民の自由への願いと祖国への愛をそのまま反映したようなこの音楽は、その後まもなく改稿されて独立した交響詩〈フィンランディア〉として発表され、作品に共感をもった祖国の人々はもちろん、世界中の人々から愛好され、演奏されるようになりました。
〈フィンランディア〉は愛国心にあふれたドラマティックな音楽で、はじめの部分は重々しく苦難や闘争の様子が表現されますが、やがて導かれるように静まると美しく有名なメロディが歌われる中間部分となります。このメロディは現在では、フィンランドの第二国歌または讃美歌(298番「安かれわが心よ…」)として歌われ親しまれています。やがてふたたび闘争の激しい部分が戻ってきますが、今度は未来の勝利を確信したかのように明るく進められ、やがてクライマックスで中間部のメロディが金管楽器によって高らかに歌われ、勝利の高揚した気分の中で力強く終止します。
今回出版する「ピアノ・ソロ版」は、この曲の魅力である力強さやメロディの美しさを、オーケストラの演奏さながらにピアノ・ソロで存分にお楽しみいただけるように、作曲家の中島克磨氏によって丁寧にアレンジされています。

中島克麿 編曲
菊倍判/16頁
価格:1,050円(本体1,000円)(税込)
JAN:4511005071095
ISBN:ISBN978-4-11-160431-9

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