Warwick 行ってみたらこんなとこだった 〜 Vol.3 〜 工場見学、木材編〜

chuya's Report WARWICK Factory Tour

さて、今日はいよいよ工場見学です。
ドイツ製ワーウィックベースはどのようにして作られているんでしょうか?!
楽しみ楽しみ!

まず案内されたのは配管がたくさんある小さな部屋?
あれっ?ベースは?木材は?


この施設では工場内の各行程で出たほこりをすってフィルターできれいにしてから
その空気を地下に送って地熱エネルギーを利用する施設とのこと!

反省、楽器のことしか頭に無かった私。
物造りはこういうところも大切にしなければ!さすがドイツ!


立派な施設ですね!

さて次に見えて来たのは、今度こそ。。。


いえ、コレは木材加工の際に出る木屑等を夜に燃やしてエネルギーへ換える施設!
まったくもって無駄が無い!
工場の屋根にも太陽光パネルがありましたし、楽器を作るために必要なエネルギーを
こうして自社でも作り出す!もちろんすべてではありませんが、大切なことですね。
物を作ることだけでなく、こうした再利用の施設も本気で稼動している。
そして、ここで作られた楽器が音楽を生み出すって考えるとちょっと感動しました。

おいおい、まだベース作ってるとこ見てないぞ(笑)
これからこれから。。。

次は楽しみにしてた木材倉庫へ案内してもらいました!
倉庫でかい!


まず目に飛び込んで来たのは「ブビンガ」です。
サムベース等でよく使われている材ですね。
丸太の状態で仕入れ、ここでカットして板にするそうで、カットの仕方が木目の出方にも影響するのだそうです。


水でぬらすと。。。
木目が浮き出てきましたよ!
うん。これでベース作ったら絶対かっこいい(笑)

さぁ木材好きの皆様のためにここから「木材」オンパレード(笑)
まずこの倉庫の大きさを確認して頂きましょう。


わかりづらいですか?右奥にも左奥にもびっしりいろんな木材があります。
通常、丸太で仕入れられた材は2ヶ月以内にカットされこの倉庫で3〜5年自然乾燥されるそうです。

奥までびっしり高く積まれた木材、木材、木材!

ネック用にカットされたウェンジ材?の横に私立ってみました。
倉庫の高さのイメージ伝わりますでしょうか?
 

どこに何があるかわからなくなりそう(笑)
とにかくすごい量です。ブビンガだけで15年分はあるらしい。。。
しかし、年々木材の良いものが手に入りにくくなっているらしいです。


そこで、ワーウィック社は「FSC」の取り組みにも積極的に参加しています。


FSCとはForest Stewardship Council / 森林管理協議会のことで、木材を生産する世界の森林とその森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関です。

植林と伐採のバランスなど環境に配慮されていると評価された認証を受けた林業者から、こちらも認証を受けた流通業者から木材を仕入れます。
もちろん加工業者であるワーウィックも認証を受け、FSCとして仕入れた木材はまず体積等をチェックし、例えばネック材にしてコレだけ使用し、そのためにコレだけの廃材が出ること等も報告。最終的にどれだけが楽器として使用されて、どれだけが廃材になったかもチェックします。
「FSC」とうたうためには100%認証された木材を使用されなければならず、やはり価格も高くなってしまいますが、会社の取り組みとして、そうしたFSC認定の楽器等を作ることも2011年11月より始めたそうです。(すべてではありません。一部商品です。)

木材を手に入れることは、大変な時代になって行くようですね。

さて次の木材は。。。
 

黒い木材と白い木材どちらも指板用のようですが。。。
どちらも同じ種類の木材だそうです!何でしょうか?





答えは「エボニー」
エボニーは「黒」とみなさんイメージがあることでしょう。
実は、エボニーには白い部分と黒い部分があるんですね。楽器として使用する場合そんなに大きな違いは無いそうです。
ワーウィックでは、程よいストライプが入ったエボニーを「タイガーストライプエボニー」として、指板用材に使用しているとのこと。ワーウィック好きなら聞いたことがありますよね。


こちらも指板用として使われたりします「Snakewood」非常に高価な材です。
待たせて頂きましたが、かなり重たかったです!




すでに木目がすごいですね!
フレイムでまくり!

次にさっきの倉庫にくらべ、小さめの小屋?
ここは、ちょっと高級なCustom Shop用別ストックがあるらしい。。。
 

こんなとこに隠していたのか(笑)


ココボロですかな?


みごとなフレイム。
 

自慢の木材連発にマーカス氏ドヤ顔(笑)


コア材がこんなに?!


鱗のように浮き出る木目!
乾燥した状態でコレだから、塗装するとおそらくもっとスゴイことに!


これも高級木材「Thuya」のストック!
このほかにもたくさんありましたよ。
奥にはブラジリアンもストックされてました。
(暗くて撮影うまくいきませんでした。。。)

しかし、圧巻の木材ストック!もうお腹いっぱい!
さぁこの木材がどういう風にベースになって行くのか!?

次回、工場見学、ベース作成編

【バックナンバー】
Vol.1 http://www.chuya-labs.com/2012/09/warwick-vol1-open-house.html
Vol.2 http://www.chuya-labs.com/2012/09/warwick-vol2-30th-party.html

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