chuya新ブランド『FOEHN(フェーン)』弦の実力や如何に 〜福岡店スタッフ レッジの独り言 vol.6〜

1月も下旬となって来ましたが…

明けましておめでとうございます!

chuya-online.com FUKUOKA スタッフレッジでございます。
2015年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末のオープン1周年記念セールに社長サンタ襲来に年を越しての初売りセールと、福岡店はバタバタでした。

わたくしレッジは年越しの瞬間は珍しくギターを弾いておりました。
今年はプレイヤーとしてもしっかり活動したいと思っておりますので、1年を通して「もっとギターを練習しよう!」と意気込んでいます。


さてさてそんな話はともかく、皆様『FOEHN(フェーン)』というブランドはご存知でしょうか?
『FOEHN(フェーン)』は chuya-online.com が昨年末より販売開始しました新ブランドです。
※8月30日追記 foehn.jp(FOEHNオフィシャルサイト)がオープンしました

有名ブランド弦のOEMも手がける工場で製造されているFOEHN(フェーン)は、現在エレキギター、エレキベース、アコースティックギター、クラシックギター、コントラバス/ウッドベース、チェロ、バイオリン、ウクレレと実に様々な種類の弦を展開しています。
福岡店でも現在全てのFOEHN弦を取り扱っています。

ここから検索ページへ飛べますが、まあなんともお安い!
エレキベース弦の価格とかびっくりしちゃいますね。
僕は最初に値段を見たときに価格を付け間違えたんじゃないかと思いました。付け間違いじゃないらしいです。


そんなFOEHN弦、実際どうなんだろうというのがスタッフ レッジ的にも気になるところ。
気になるならとりあえず使ってみよう!という事で早速購入し、手持ちのギターに張ってみる事にしました。


まずは気になるパッケージ…

こういう言い方はアレかもしれませんが、価格から考えると凄くしっかりしたパッケージングだと思います。紙パッケージでしっかりと作られています。
シンプルでスマートなデザインですが、若干見分けがつきにくいので、店頭での際はプライスカード等良くご確認の上ご購入ください。
※webショップの方は品番等しっかり書いてあるのでわかりやすいと思います。

今回は使い慣れている09-42をチョイスしました。


では今回このFOEHN弦を張るギターは…



某コンポ系メーカー製ディンキースタイルのSTタイプです。見た目はトラッドなギターですが、プリアンプ内蔵で脅威の低ノイズ。ネックも薄くて非常に弾きやすいギターです。


中古での購入の為スペックは不明ですがパーフェローと思われる指板。このギターは09-42ゲージの弦の個人的テスト用も兼ねたギターです。


ペグはSperzelのトリムロック。GOTOHのマグナムロックなども愛用していますが、ロック式ペグは一度使うと離れられないですね〜。


ヘッド裏には「スピーカー等に貼ると音が良くなる」という触れ込みの謎のアイテムが貼られています。効果は僕の耳ではよくわかりませんでした(汗)


前に張ってあったのがコーティング弦でしばらく放置していたせいか埃が溜まっていたので掃除します。ギターのケアについては以前書いた記事を読んでいただければと。この記事は反響が大きくて少しビビりました(笑)


指板の汚れ。フレットの曇りも少し気になりますので清掃します。この辺りは弦を交換するタイミングじゃないとできない部分なので、少し面倒ですが、マメにケアしてあげたい部分でもあります。


指板とフレットをクリーニングしました。あまりフレットが汚れていなかったので、前回同様変化がわからない…(汗)
でもここを放っておくと、意外と曇っちゃうんですよねえ…。その話はまた違う機会にするとしましょう。


一通り作業を終えたネック周り。使い込まれた風合いというのはたまらんですね。新品の時の輝きとはまた違った味があって良いです。


そしてネックの次はボディを磨くのですが、前回使っていなかったアイテムを1つご紹介しましょう。


Misty CLEAR COAT CLEANER クリアーコートクリーナー
これとても良いアイテムなんです。なんで前回紹介しなかったかと言うと、単に紹介し忘r強力に効きすぎるからです(笑)
あとちょっとだけ秘密にしておきたかった(笑)

どういうクリーナーかと言えば、磨く度にガラス系のコーティングを掛けていける魔法のようなアイテムです。磨けば磨く程ツヤツヤになっていきます。当然艶が出るのでサテン系のフィニッシュなんかには使いませんが、グロスのギターにこれを使ったらエラい事になるので大変おすすめです。

バフ痕のような細かい傷もコーティングで埋まるので、傷が目立ちやすいグロスのブラック・フィニッシュの楽器なんかに特におすすめですね〜。あと、スマートフォンの画面とかに使うと指紋がつきにくくなります(笑)


ボディを磨きました。自分のギターを磨き終わってニヤニヤする様はとてもじゃないですが人様にはお見せ出来ません



さて、だいぶ脱線してしまいましたが、ざっくりとギターをクリーニングしたところでいよいよFOEHN弦の出番です。


09-42ゲージのEGS-850は、1セット、3セット、6セットでラインナップされています。10-46ゲージのものも同様のラインナップです


では開封します。



パッケージ上部を開けると何やら袋がたくさん…


FOEHN弦はなんと1本1本個包装になっているんです!この価格から考えるとめちゃくちゃ凄いと思います。しかもビニールの密閉パッケージングなので買い置きしたい人も安心!


裏から弦を通し…


ペグに通していきます。Sperzelは弦を通し、弦を引っ張りつつ裏からネジで止めるだけなのでとっても簡単。これに慣れると普通のギターで戸惑う時があるくらいです(笑)


裏側のネジ部分。ここはそこまできつく締め込む必要はありません。あまりに力を入れすぎると内部が破損する事もあるので、程よきところで止めておきましょう。


弦を固定した状態です。ネジ止めがしっかりされていれば、ここから弦が緩む事はありません。


ざっくりとチューニングしました。
あえて弦を切らずにチューニングしたのですが、ペグポストを1周していないのが見えるでしょうか?最低限の巻き具合でチューニングする事で、狂いを防いでいるんです。


さて簡易的ですがイントネーションの調整も済ませました。少し弾き込んでいきます。


しばらく弾いてみたインプレッションを書いていきます。普段はエリクサー、ライブの際はジャンルに合わせてダダリオ、アーニーボールを選んでいるので、そういうユーザーの1視点、という感覚でお読みください。


チューニングの安定は比較的早い方だと思います。軽く弦を伸ばしつつ弾き込んでいくと思いのほか早く安定しました。弦のテンション感はやや強め。そこまで強く感じる程ではなく、気持ち張りがあるかな〜?という程度のテンション感です。コードストロークの時のピックで弦を弾く感触が心地よいです。テンション感の強さを比較するなら、「アーニーボール<フェーン<ダダリオ」で、ややダダリオ寄りのテンション感だな、という印象でした。

サウンドはハイがしっかり出ている印象。とは言え高音域のギラギラした成分は意外と少なく、アンプを通さない生音だとギターの特性もあるのでしょうが、アコースティックな鳴りをしています。低音はすっきりと引き締まっています。ゲージが42というのもあるかもしれませんが、ジャンルによっては少し物足りなさを感じるかもしれません。とはいえ、上から下まで必要十分な幅でしっかりとしたサウンドが出ているので、ジャンルを問わず使えるサウンドだと感じました。サウンドの印象でいくと、ダダリオのNYXLなんかが意外と近いような気がしますね。


総評としては、価格から考えるととても使える良い弦であると感じました!
個人的には、やや強めのテンション感と、すっきりしすぎている印象の低音の出方が少し気になりました。ローミッドあたりの成分がもう少しふくよかに出てくれるサウンドが個人的には好みなので、物足りない…とまではいかないですが、ストロークで弾く時の太さがもう少しあっても良いかもしれない…そんな印象です。

とはいえ、この価格でこのクオリティは非常に良いです。

例えば、手汗が人より多くて弦が劣化しやすい…でもコーティング弦のあのちょっとヌメッとしたような感触は苦手…。とかいう人には特におすすめしたいですね。

僕も比較的手汗が酷い方で、アーニーボールのノーマルの弦であれば張って2日、ダダリオなら4、5日あたりで錆が出てきて感触が悪くなるのであまり使わないようにしています。僕はコーティング弦の独特の感触が好きなので普段はエリクサーですが、ライブではノンコーティングの弦がメイン。なので、練習と本番で感覚の違いは当然出てきます。

FOEHNの買いやすい価格であれば、頻繁に弦交換を行ってもそこまでお金は掛からないし、ノンコーティング弦の感触を保ったまま常に新鮮な状態の弦を張れる。もちろんギター用の弦としてはしっかりとしたクオリティを持つ弦なので、これをメインに練習からライブ、レコーディングまでこなす事も可能です。


価格、サウンドのバランスが非常に優れた弦である事は間違いないので、自分のスタイルに合わせた使い方を見つけてもらえれば、とても便利に使える弦だと思います。



FOEHN弦、おすすめです。ぜひ1度、価格に惑わされず、純粋に新しく登場した弦の1ブランドとしてお試し頂ければと思います




さてさて、 chuya-online.com の新ブランド『FOEHN(フェーン)』いかがだったでしょうか?
今回はエレキギター弦を試しましたが、いずれアコースティックギター弦を試したり、アニー先生にベース用弦のインプレッションを頂きたいところです。

まだ産まれたばかりのブランドですが、ぜひ1度手に取ってみてください!



次回は何か歪み系エフェクターを紹介しようかと現在色々物色中です。
そう遠くないうちに記事を書こうと思っております。

ではでは、福岡店スタッフ レッジでした。

2015/8/5更新

FOEHNオフィシャルサイトが完成しました!

http://foehn.jp/

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