T-REX の新作チューナー tuneMASTER をブログでも動画でも熱く語ろう! 〜福岡店スタッフ レッジの独り言 vol.7〜

皆様こんばんは。
chuya-online.com FUKUOKA スタッフレッジでございます。

えらく早いペースでの記事更新でございます。
毎回こうサクサク書けるといいんですけどね…色々仕込もうとしちゃうもので…。

そんな話はともかく、前回の記事で『次は歪みエフェクターを紹介しようかと』とか書いておりましたが、今回はチューナーです。もうね、楽しい新製品が入荷しちゃったら仕方ないですね。

今回紹介する製品はこちら↓

T-REX tuneMASTER

そもそも「T-REXってなんぞ?」という方もいらっしゃると思いますので、ざっくりと説明しますね。
T-REXは1996年にデンマークで創業したメーカーです。意外とアメリカのメーカーだと思っている方も多いですが、ヨーロッパなんですね〜。当初はMIDI関連機器などのオーディオ系のメーカーでしたが、2002年から本格的にエフェクターメーカーとして動き出しました。音響機器を扱っていたメーカーらしい、クリアでハイクオリティなサウンドが特徴です。

そんなT-REXから新たに発売されたのが、今回紹介するtuneMASTER
特徴を挙げると、、
・視認性の高いディスプレイ
・音質に定評のあるT-REXバッファー内蔵(on/off切替可能)
・アウトプットレベルを最大10dBまでブースト可能
・チューニング中のノイズをカットする特別な回路の組み込み
といった点があります。

バッファーのオン/オフの切替可能という点は個人的に非常にうれしいポイントですね。ギターとアンプのみ、というシンプルな構成で演奏する時でも足下のチューナーは欠かせません。長く引き回したシールドや接点でもサウンドは変化してしまうので、バッファーをかませたいシチュエーションは存在します。逆に、いくつもエフェクターを使用する時は、好みのバッファーやブースターで音質を整えたくなります。このような様々な場面でバッファーの切替ができるのは大きいですね。

バッファーの音質はT-REXらしく非常に高音質。プレゼンスの部分が気持ち持ち上がったようなサウンドは、音抜けを良くし、弾いていて気持ちいい部分がしっかり出ています。スラップを多用するようなベースプレイヤーだと、プルの音抜けが良くなるため、EQを弄る事無くハイを際立たせる事ができます。
個人的には、このバッファーのサウンドは、非常に上質なフルレンジブースターを繋いでわずかにレベルを持ち上げた時のようなサウンドに感じました。

アウトプットレベルを可変させられる点も魅力的です。ヴィンテージ系のシングルコイルを搭載したギターで「もう少しだけ出力が欲しい…」という場面はよくあります。そんなときにtuneMASTERでアウトプットレベルを持ち上げてあげると、アンプに対して自然な範囲で音量をプッシュしていく事が可能です。

軽く触ってみた感じだと、シンプルな機材構成のプレイヤーに対してのメリットが大きい1台であるという印象です。


とはいえ、メリットばかり挙げててもアレなので、個人的に少し気になる部分も正直に書きましょう。
・基準ピッチが440Hz固定
ここは気にしない人が多いとは思いますが、一般的なサイズのペダルチューナーで基準ピッチを動かせないのは少し意外でした。

・チューニング時は完全にミュートされる
これも人によってはメリットになる部分なので少し微妙なところですが(笑)
常にチューナーがオンの状態でかつ、信号は出力されている中で演奏したいプレイヤーは一定数存在すると思います。ライブ中でも常に自分のピッチを気にかけながら演奏したい、というのはベーシストの方で特に多いような印象があります。

以上2点が、このtuneMASTERを触る中で自分が少し気になった部分です。
とはいえこれくらいしか気にならない、という事実もあります。

トゥルーバイパスとバッファードバイパスを選択できるチューナー自体があまり存在しない上に、バッファーの音質もいいとなると、それだけで非常に魅力的な製品ではなかろうかと思います。


…さて、ここまで書くと、実際のチューナー部分の動きやサウンドが気になってくるところですね。
もうこいつは紹介したい!しなければならない!という謎の使命感に駆られたわたくしレッジ、入荷したての箱から開けるところから動画を撮影しました!(笑)



以前Ex-Pro PS-2の紹介動画で、音を出す事も無く約13分紹介するという我ながらなかなか激しい動画がありましたが、今回も約13分語っております

動画は箱から商品を出すところからスタートします。
1:00頃から外観についての解説…
2:00頃から実際にギターとアンプに接続した状態でチューニングしながら解説…
5:30付近ではスタジオの明かりを消して暗い中でのチューニング(笑)をやり…
6:00頃からバッファーを切り替えながら音質の変化を見ていっています。
8:00頃からはアウトプットレベルを弄りながらボリュームや音質の変化を試しています。
10:00頃からは細かなスペック等についての説明を行っています。

自分自身が『チューナーを買うならここを気にする』という部分を考えながら撮影しました。

リハ無し1発撮りのため、日本語が少し変になっている部分もありますが、チューナーに対する愛は存分に伝わったのではないかと思います(笑)


実際にいくつもチューナーを買い、クリップチューナーに至っては部屋を掃除すると箱入りの新品が発掘されたりする事もあるくらいチューナーを所有するレッジさんですが、このtuneMASTER、非常に良いですね。
細かい部分ですが、入出力が筐体上部にまとまっているだけでなく、ジャックの間にミニスイッチがあるところなど、現場で使いやすく、トラブルが起きにくくという設計の際の配慮を感じます。
バッファーの音質やアウトプットレベルの効き具合も絶妙で、料理の仕上げにスパイスを足すような感覚でわずかな変化ながらしっかりと解像度を上げてくれるので、使いやすさや音作りのしやすさも抜群です。


個人的にチューナーを選ぶ基準としては「精度」「反応の良さ」「表示の見やすさ」という当たり前と言えば当たり前な部分で選びます。
面白いのはこれらがうまい事噛み合ないと、いくら精度が高くても合わせにくい…という事が普通に起こってしまう、という部分ですね。
tuneMASTERは非常にバランスの取れた設計になっていると感じました。


使いやすさ、音質から考えると価格も魅力的だと思います。
ぜひ一度触って欲しいチューナーです。



さてさて、こんな感じでチューナー紹介記事、いかがだったでしょうか?
気になる点が無い訳ではありませんが、ユーザーによっては全く気にならない部分の話でもありますので、あまり気にする事無くお試しいただければと思います。

さあ、次回こそ歪みエフェクターを紹介しようと思います(笑)
次回更新までのんびりとお待ちくださいませ。

福岡店 スタッフ レッジでした。


2015/8/30更新

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